2008年11月28日

3月のライオン:2巻

コンビニで見つけて購入。

幼い頃事故で家族を失い、親戚にも見捨てられた桐山零。亡き父の友人(棋士)に引き取られ、棋士の家で生きてゆく為に強くならざるを得なかった将棋は、その家の娘と息子を深く傷つけ、義父を追い落とすことになります。
これ以上他人を傷つけない為に一層将棋にのめり込み、遂に中学生でプロ入り。家を出て一人で生きてゆくことを選択した桐山。
しかし、川村家の三姉妹や(自称)ライバルであり親友の二階堂その他といった人たちとの関わりの中で、だんだん人との繋がりを築いていく様が読んでて気持ちいい。

プロ入り初のスランプに陥る桐山に二階堂が激しく忠告します。しかし桐山は、彼の将棋に対する情熱が理解できない。
二階堂にとっての将棋は、病弱の彼が唯一戦える世界であり、彼にとってのアイデンティディと言えるでしょう。
しかし桐山にとっての将棋は、生きてゆく為の糧でしかない。父と一緒にいたいために将棋を始め、家族を亡くしてからは棋士の義父に養ってもらう為のモノだった訳です。中学生でプロ入りという圧倒的な才能を持ちながら、好きでやっているわけでは無い。

これは実に不幸だと思う。自分の才能に喜びを見出せない桐山零。

この巻で、桐山が感情を爆発させるシーンがあります。今後彼はどんな風に成長していくのだろう。
posted by kurry at 22:07| Comment(0) | TrackBack(1) | コミック
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3月のライオン
Excerpt: マンガ「3月のライオン」のジャケット(表紙)一覧、発売日一覧、Wikipedia情報
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Tracked: 2009-02-27 18:49