2010年12月10日

金星探査機「あかつき」、金星軌道投入失敗

5月に打ち上げられた金星探索機、MUSES-C「あかつき」。金星へ向かい順調に旅を続け、無事金星軌道にたどり着いたものの、金星周回軌道に乗るための逆噴射でトラブル発生。結局、金星周回軌道投入に失敗したようです。

H2Aロケットで地球を飛びたち、「のぞみ」や「はやぶさ」のようにスイングバイは行わず、ホーマン遷移で金星へ一直線に向かった「あかつき」。しかし、地球からちょうど金星の影に入るタイミングで行われるスラスタ噴射でトラブル。
地球からちょうど金星の影でのミッションのため、金星周回軌道にのせるための逆噴射は自律制御によって行われました。しかし、ミッション途中になぜか姿勢を乱し、その為軌道投入に必要な減速に必要な逆噴射は足りず失敗。
原因はセラミックスラスタの破損、燃料の力の低下ノズル等があげられているようです。

燃料の圧力低下...火星探索機、MUSES-B「のぞみ」のトラブルが頭をよぎります。
打ち上げロケット(M-V3号機)の能力の為軽量化を余儀なくされ、それ故制限された搭載燃料を補うために2度の月スイングバイそして地球パワースイングバイを経て火星軌道へ向かった「のぞみ」。このミッションの要である地球パワースイングバイが、やはり通信ができない地球の反対側で実施されるために自律制御で行われました。
ここで、チェックバルブのトラブルによる燃料の圧力低下により、推力が足りず失敗。その後さらに5年をかけて地球を2回スイングバイさせて、遂に火星軌道までたどり着くも最終的に力尽きた「のぞみ」。

成果の得られない宇宙開発に意味はない、そんな過酷な世界で金星目指して飛び、金星周回軌道にたどり着けなかった「あかつき」。

しかし、粘りに定評のある宇宙研。「あかつき」は金星公転軌道を、ちょうど金星を追いかける形で飛んでいます。6年後の2016年12月そして2017年1月に両者は接近、そのタイミングで再び金星公転軌道への投入を目指すとの事。

「のぞみ」を火星軌道まで届け、そして奇跡といえる「はやぶさ」の偉業を成し遂げた宇宙研の、今後の頑張りに期待したいと思います。
posted by kurry at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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