ところでパソコン内部はノイズの嵐。デジタルデータはノイズの影響を受けませんが、アナログ信号はそうはいかず、少なからず影響を受けてしまいます。つまりパソコン出力のアナログ音声データは、ノイズが乗りやすいと言えるでしょう。
そこで「USB使って、デジタルデータのままノイズのないパソコンの外に出して、そこでD/A変換すりゃいいじゃん」という考えから出来たのがUSB-DAC。そしてスピーカーを鳴らすためにアンプも一緒に搭載したものが「USB-DACアンプ」です。これならパソコン内部のノイズの影響を受けずにサウンドを楽しめる、という寸法です。
そこでDigiFi付録のUSB-DACアンプ。僕がこれに魅力に感じたのは、接続がUSBケーブル一本のみという点。USB-DAC単機能製品ではUSBバスパワーのみで動く製品は多いのですが、アンプの出力も支えるとなると、大抵の製品はACアダプターなどの給電が必要となります。
ところがこの製品はUSBバスパワー給電のみ。しかも最大出力は、USBの規格を超える20W(10W+10W)。
このカラクリは、出力が低いときに基板上のでっかい電解コンデンサーに充電しておいて、いざ大音量が必要な時はそこから放電することで出力を得るというアイデアにあります。
DigiFi07号でも付録されたのですが、その時は二千円台という価格もあってか瞬殺で売り切れ。悔しい思いをしておりましたが13号にバージョンアップ(VOLボタンとインジケーターランプ搭載)されて付録されるとのことで早速購入。今回は4,200円と価格もバージョンアップしてしまったせいか、本屋でも結構在庫がありました。
雑誌読むのもそこそこに付録の箱を取り出します。デカい電解コンデンサが目を引きます。こいつがパワーの源なんでしょう。基板に手持ちのUSBケーブルでパソコンと接続、スピーカーは手持ちのONKYO ST-M1A。
ubuntuを起動したら、システム設定>サウンドを開きます。

「サウンドの出力先」のエリアに「アナログ出力 USB-AUDIO DAC」という項目が追加されてますので、これを選択すればあっさり音が出ました。
鳴らしてみた感想。
今まで使用していたのがUSB給電のアクティブスピーカーだったので全く比較になりませんが、今まで気になっていたノイズは皆無で、僕には十分満足できる性能です。出力もかなりのボリュームまで出せそうな雰囲気。
USBケーブルつなぎっぱなしで運用しようと思ってますが、PC起動時に結構なポップノイズが鳴るのが残念ですが、それさえ気にしなければ十分満足できる性能です。
因みにVOLボタンはubuntuでは機能しませんでした。残念。