2009年01月03日

アイ・アム・レジェンド

一昨年の暮れにウィル・スミス主演の映画「アイ・アム・レジェンド」観たんだけど。

これ、ホラー映画だったのね。隣に座ってたおねえちゃんも知らずに来たのか、途中から顔を覆ってました。可哀想に...
それどころか原作はホラーの古典だそうで、これが3回目の映画化。当作品に影響を受けたジョージ・A・ロメロ監督「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」(ゾンビ映画の古典にして名作)も入れて「4回目」という意見もあるそうな。

最初主人公の置かれた状況がまったく分らず、謎がだんだんと明かになっていく過程は飽きることなく楽しむことができました。
ただ、ラストはどうにも納得できなかった。いわゆる「英雄伝説」というオチはどうだろう?前半がおもしろかっただけにどうも納得できません。

さて、原作はアメリカのSF作家リチャード・マシスンが1954年に発表したSF小説。気になったので、原作買って呼んでみることにしました。


ストーリーの結末は映画版とは全く違います。絶望的なラスト、逆転する価値観、そして突きつけられる"I am Legend"の意味。
はっきり言って映画とは別物。ホラー作品としてはこちらの方が面白いと思います。

実は、僕が買った本は映画公開に合わせて発刊された新訳版(尾之上浩司訳)だそうで、「吸血鬼」「地球最後の男」という題の旧訳版があるそうです。訳者は田中小実昌氏。「健康のためなら死んでもいい」という名言を残した方です。こちらもまたラストのニュアンスが違うらしい。
偶然市の図書館で文庫本を発見。早速借りて読んでみました。

実はこれが一番面白かったです。というのは、一番救われないラストだったから。
興味があったら是非旧訳版を探してみてください。
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2008年08月26日

世界の駄っ作機:番外編を読む

岡部いさく氏著、世界の駄っ作機の番外編「蛇の目の花園」です。
月刊モデルグラフィックス誌に連載されてるコラム。このシリーズで紹介されてる飛行機ってあまりにマニアックで、僕ほとんど知らないものばかりです。

珍機ばかりを集めた(よくまあこれだけ変な機体ばっかり集めたもんだ)このシリーズ、番外編の大英帝国特集です。但し「駄っ作機」と言ってもグリフォンスピットソードフィッシュなど名機といわれる機体も含まれちゃってるのは「?」ですが。
まあ生真面目に航空史を読み解く本じゃあないので、あまり深く考えずぱっと好きなヒコーキのページをめくって、流し読みという感じで楽しむ本です。

その昔、イギリスは航空先進国の一つでした(シュナイダートロフィーも獲得している)。
そして航空機は大戦時に目覚ましい発達をし、その過程でカンブリア大爆発ばりに多種多様な機体が現われました。
イギリス機も進化の実験室のごとくいろんなコンセプトのヒコーキが登場しましたが、航空先進国なはずのイギリスで「何でこんなヒコーキ作っちゃったの?」今考えると首をかしげたくなる機体も少なくないんですねえ。

とりあえず、イギリス機が大好きになりました。
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2008年08月10日

佐貫亦男氏の本を読む

娘と市の図書館行ったら佐貫亦男氏の本を見つけたので、持ってる本と併せて紹介。
航空ファンなら読んで損はないです。

飛行機のスタイリング(グリーンアロー出版社)
スタイリングからヒコーキを語るだけあってイラストと写真が豊富で、非常にわかりやすい。今でも時々開いてます。
ライト兄弟をけなす本を僕は初めて読みました。
また、イギリス機はダサくイタリア機はカッコいい等ステレオタイプな評価が多いのだが、じゃあなぜイギリスはダサい飛行機(ソードフィッシュ艦上攻撃機は複葉機のくせに第二次大戦を通して活躍した!)ばっかりで(スピットファイアはかっこいいけどね)ドイツに勝つことができたか...など、それぞれの民族の特徴や思考が読み取れて楽しく読めます。


ジャンボ・ジェットはどう飛ぶか (ブルーバックス)
一番最初に買った本かな。飛行機のスタイリングを読んで「なんか語り口が似てるなあ」と確認したら、佐貫亦男著だった本。
ジャンボがSST普及までのつなぎとして開発された等はこの本で初めて知りました。


発想の航空史(毎日新聞社)
リリエンタール以前から近代までのの航空史。
話の流れは「飛行機のスタイリング」とほぼ同じだが、フツーの航空史としてまとめられている。むしろ「飛行機の〜」が、スタイリングで航空機を論じているのと比べて、当時の世界観や技術面、国民性といった広く一般的な航空史としてまとめてあるのでわかりやすい。


佐貫亦男のひとりごと(グリーンアロー出版社)
航空機用レシプロエンジンの抜粋が11ページに渡って紹介されていてギョッとさせられる、侮れない本です。この本でおもしろいのは、第二次大戦中日本楽器の社員としてフルフェザーピッチプロペラの技術導入のため渡独、戦火のためやむなく居残ることになったドイツ滞在記。開戦当時の日本の工業力がどうだったかが伺える。
posted by kurry at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) |