実写版ドラマもはじまった「もやしもん」、9巻リリースです。ちなみに買ったのは限定版(DVD付)ではなく通常版。
「ビール編」が終わり、本巻も濃ゆいウンチクとともに菌どもが活躍します。
このコミックの魅力に、高度なウンチクとストーリー展開の絡みがあると思います。しかし僕には、この巻ウンチクが先走っちゃってる感が否めません。
というかなんか読者そっちのけでウンチクが語られているような部分を感じちゃうんですよね(オリゼーも「作者がアプローチをミスっただけじゃねェの?」と突っ込んでますし)。
思うにこの作者ってすげえ真面目な人なんだろうなあ。出荷調整に食料自給率。農(農政)に関するブラックな部分なんざ言わずに居れなかったんだろうな...と察します。
それでも一つだけ考えさせられたこと。
「食品廃棄の話していい?」
「実際 調査すると一般家庭からの食品廃棄物の方が外食産業全体よりも多かったのよ。当然 調理くずが半分だけど、食べ残しが4割近く含まれているの」出典が明記されていないのでこの数値を鵜呑みにしてよいか定かではありませんが、言われてみると思い当たる節大有りです。作りすぎちゃったおかず、放置して腐らせた野菜、その他諸々...
この指摘は、やらなくちゃいけないことが実は目の前にあったという点でちょっと衝撃的です。
そしてこの漫画、農薬・食品添加物に対して特に否定的な立場を取っていません。これは非常に新鮮です。
必要なのは正しい知識。消費者にとって大切なのは「知ること」と訴えています。
そしてこれこそが、作者が一番訴えたかったことなのではないかな。
さて、僕の中では6巻のフランス編がベストなのですが、その時登場したドメーヌの娘マリーが終盤で登場。波乱を含ませて本巻のお話は終わり。今後の展開が楽しみです。
こちらはDVD付限定版。
posted by kurry at 20:01|
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